Webアプリケーション開発で、APIリクエストで「Axios」と「FormData」を使用することがあるかと思います、それぞれの役割をしっかり理解できるようまとめました!
Axiosとは?
Axiosは、ブラウザとNode.js環境の両方で使える人気のHTTPクライアントライブラリです。Promise APIを採用しており、モダンなJavaScript開発において欠かせないツールとなっています。
Axiosのメリット
- 使いやすいAPI設計: シンプルで直感的なAPIを提供しています
- Promiseベース: 非同期処理が簡潔に書けます
- 自動変換機能: JSONデータの自動変換をサポート
- リクエスト/レスポンスのインターセプト: 通信処理をカスタマイズできます
- タイムアウト設定: リクエストのタイムアウトを設定可能
- ブラウザ/Node.js互換: どちらの環境でも同じコードで動作します
- エラーハンドリング: 統一されたエラー処理方法を提供
Axiosのデメリット
- 外部依存性: プロジェクトに依存関係が追加されます
- 学習コスト: 基本的なfetchよりは学ぶことが多いです
- ファイルサイズ: 組み込む場合はバンドルサイズに影響します
- 低レベル操作: 一部の高度なHTTP操作では柔軟性に欠けることがあります
FormDataとは?
FormDataはウェブブラウザに組み込まれているAPIで、HTMLフォームのデータを簡単に構築・送信するためのオブジェクトです。
特にファイルアップロードなどのマルチパートフォームデータを扱う際に重宝します。
FormDataのメリット
- ファイル送信の容易さ: ファイルアップロードが簡単に実装できます
- マルチパートサポート: multipart/form-dataを自動的に処理します
- 動的なデータ構築: キーと値のペアを動的に追加/削除できます
- ブラウザ互換性: ほとんどのモダンブラウザでサポートされています
- Content-Type自動設定: 適切なヘッダーを自動的に設定します
FormDataのデメリット
- Node.js非互換(標準): Node.jsでは標準で利用できません(ライブラリ必要)
- JSONとの相性: JSON形式との相互変換が直接できません
- 複雑なデータ構造: ネストされたオブジェクトの扱いが不便です
- データ検証機能なし: バリデーション機能を別途実装する必要があります
- データの可視性: 内部データの確認が難しい場合があります
Node.jsでの使用
Node.jsとAxios
インストール
npm install axios
基本的な使用方法
const axios = require('axios');
// または ES modules を使用する場合
// import axios from 'axios';
async function getUsers() {
try {
const response = await axios.get('https://api.example.com/users');
console.log(response.data);
} catch (error) {
console.error('エラー:', error);
}
}
getUsers();
Node.jsとFormData
Node.jsでFormDataを使用するには、追加のライブラリが必要です。
「form-data」というパッケージを使います
npm install form-data
基本的な使用方法
const FormData = require('form-data');
const fs = require('fs');
const axios = require('axios');
async function uploadFile() {
const form = new FormData();
// テキストデータを追加
form.append('name', 'ファイル名');
// ファイルを追加
form.append('file', fs.createReadStream('/path/to/file.pdf'));
try {
const response = await axios.post('https://api.example.com/upload', form, {
headers: {
...form.getHeaders()
}
});
console.log('アップロード成功:', response.data);
} catch (error) {
console.error('アップロードエラー:', error);
}
}
uploadFile();