• TOP
  • 記事一覧
  • SSHを使用してGitHubのリポジトリをクローン、複数の接続元で公開鍵をディレクトリで区別する方法

SSHを使用してGitHubのリポジトリをクローン、複数の接続元で公開鍵をディレクトリで区別する方法

更新日:2025/01/09

SSH接続でコマンド操作しか出来ない環境でも、GitHubからリポジトリをクローンし、利用する方法をまとめました。

手順

SSHキーの設定

ssh-keygenコマンドとは

ssh-keygen は、SSHで使用する「公開鍵」と「秘密鍵」を生成するためのコマンドです。鍵ペアを作成することで、パスワードを使わずに認証を行える「公開鍵認証」を設定できます。

ssh-keygen -t <暗号化方式>

# (-tオプションで暗号化方式を指定、-Cでコメント(通常はメールアドレス)を付加)

# rsa(デフォルト): 一般的な RSA 鍵。
# ed25519: 最新で軽量な鍵タイプ。推奨されることが多い。
# ecdsa: 楕円曲線暗号の鍵。

GitHubでSSH接続を利用

GitHubでSSH接続を利用するために、事前にSSHキーを設定します。SSH接続先で作業する場合も、この手順を参考にしてください。

  • 作業対象のリモート端末(SSH接続先)で上記コマンドを実行してください。
  • 生成されたSSHキーは通常 ~/.ssh/id_ed25519 に保存されます。
ssh-keygen -t ed25519 -C "username"

# GitHubではメールアドレスを識別情報として使うのが一般的
ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com"


# ホスト名をコメントとして追加するのも一般的
ssh-keygen -t ed25519 -C "dev-server-01"

どのディレクトリで鍵ペアを作成するか?

通常、ssh-keygenはデフォルトのキー保存先(~/.ssh/ディレクトリ)で実行されるのが一般的です。理由は以下の通りです:

  1. セキュリティと一貫性
    SSHキーは通常、~/.ssh/ディレクトリに保存され、そこから管理されることが標準的です。
  2. デフォルト設定の簡便さ
    デフォルト設定では、~/.ssh/id_rsa~/.ssh/id_ed25519のように保存され、SSHクライアントが自動的にこれらを参照します。
  3. アクセス制御
    ~/.sshディレクトリは通常、アクセス権が厳密に制御されており、セキュリティ面で有利です。

ubuntu_usr1@XXX1657:~/vba-formatter$ ls -a
.  ..  .env  Dockerfile  docker-compose.yml  node_modules  package.json  src
ubuntu_usr1@XXX1657:~/vba-formatter$ cd ..
ubuntu_usr1@XXX1657:~$ ls -a
.   .aws    .bash_history  .bashrc  .docker     .lesshst     .profile                   .viminfo
..  .azure  .bash_logout   .cache   .landscape  .motd_shown  .sudo_as_admin_successful  vba-formatter
PS C:\Users\ww\.ssh> ssh mm@192.168.x.x
(mm@192.168.x.x) Password:
Last login: Sat Jan 11 18:25:15 2025 from 192.168.x.x
mm@mmMacBook-Air ~ % ssh-keygen -t ed25519 -C "github-for-macbook"
Generating public/private ed25519 key pair.
Enter file in which to save the key (/Users/mm/.ssh/id_ed25519): 
Enter passphrase (empty for no passphrase): 
Enter same passphrase again: 
Your identification has been saved in /Users/mm/.ssh/id_ed25519
Your public key has been saved in /Users/mm/.ssh/id_ed25519.pub
The key fingerprint is:
SHA256:xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx github-for-macbook
The key's randomart image is:
+--[ED25519 256]--+
|*B=.o.......     |
|+B.. =+. o.      |
|..o oo++o .      |
|    .o==o  .     |
|     o+oSo. .    |
|      ...*   .   |
|      o = E o    |
|     . * o . o   |
|      o.+     .  |
+----[SHA256]-----+

Enter file in which to save the key で鍵の保存場所を設定

問題なければエンターでOK

変更した場合configファイルの設定をする必要があります(下記~「Key is invalid. You must supply a key in OpenSSH public key format」エラーとなった場合~セクションで解説)

パスフレーズ(passphra$se)の入力
  1. 設定オプション:
  • 空のまま Enter を押す → パスフレーズなし
  • パスフレーズを設定 → 追加のセキュリティ
  1. パスフレーズを設定した場合:
  • 秘密鍵を使用するたびにパスフレーズの入力が必要
  • 秘密鍵が漏洩した場合でも、パスフレーズがないと使用できない
  1. パスフレーズなしの場合:
  • 使用時に追加の入力が不要で便利
  • ただし、秘密鍵が漏洩した場合のリスクが高まる

一般的な選択:

  • 個人使用のローカル開発環境 → パスフレーズなし(空欄)でもOK
  • 本番環境や重要なシステム → パスフレーズを設定することを推奨

選択後、同じパスフレーズの再入力を求められます。

フィンガープリント(fingerprint)

使用例:

  • サーバーに初めて接続する時、表示されるフィンガープリントが正しいものか確認
  • GitHubなどのサービスでキーを登録する際の確認
  • システム管理者がユーザーのキーを確認する際の参照

公開鍵をGitHubに登録

cat ~/.ssh/id_ed25519.pub

コピーした内容をGitHubの「Settings > SSH and GPG keys」に追加します。

GitHubからリポジトリをクローン

GitHubからリポジトリのコピーを行います。

  1. GitHubのリポジトリページに移動。
  2. 「Code」ボタンをクリックし、「SSH」タブを選択してリポジトリURLをコピー。
  3. SSH接続先で下記を実行:
# 目的のディレクトリに移動する場合
cd Documents

# 現在の場所を確認
pwd

# クローンを実行
git clone git@github.com:username/repository.git

# 特定のブランチをクローン時にチェックアウト
git clone -b ブランチ名 リポジトリURL

「Key is invalid. You must supply a key in OpenSSH public key format」エラーとなった場合

このエラーは、GitHubがSSH公開鍵認証に失敗したことを示しています。

今回の原因はシステムが探している秘密鍵のパスが見つけられないためでした。(デフォルトのファイル名(id_rsa, id_ed25519など)以外の名前を使用しているため、SSHクライアントが鍵を見つけられていません。)

ssh接続先を複数メンバーで共有しており(同じユーザー)、鍵ペアをメンバーごとに区別したかったため

~/.ssh/configファイルを作成して、GitHubに使用する鍵を明示的に指定する必要があります

Host github-myname      # ← ここで指定した名前
    HostName github.com    # 実際の接続先
    User git
    IdentityFile ~/.ssh/myname-github-key

クローンコマンド

git clone git@github-yourname:username/repository.git

# github-yournameはconfigファイルで指定した名前
# usenameは公開鍵を登録したGithubアカウント
共有サーバーでのGitHub SSH設定 git clone git@github.com:… デフォルトの方法(非推奨) git clone git@github-user1:… 設定を使用する方法(推奨) ~/.ssh/config # ユーザー1の設定 Host github-user1 HostName github.com User git IdentityFile ~/.ssh/user1-github-key # 他のユーザーも同様に追加可能 ~/.ssh/ ディレクトリ user1-github-key (ユーザー1) user1-github-key.pub user2-github-key (ユーザー2) user2-github-key.pub ※各ユーザーの鍵は名前で区別 GitHub 各ユーザーのGitHubアカウント User1のアカウント: user1-github-key.pub User2のアカウント: user2-github-key.pub 各ユーザーは自分専用の鍵と設定で、同一サーバーから個別にGitHubにアクセス可能

他のプロジェクトメンバーへの説明

共有サーバーでのGitHub SSH設定について

現在の共有サーバーでは、複数メンバーが同一ユーザーアカウントを使用しているため、
GitHub接続用のSSH鍵は以下のルールで管理することにしました:

1. 鍵の作成
   - 各自の鍵は ~/.ssh/ ディレクトリに「名前-github-key」の形式で作成
   例)ssh-keygen -t ed25519 -f ~/.ssh/yourname-github-key

2. GitHubでの設定
   - 作成した公開鍵(yourname-github-key.pub)の内容をGitHubの
     Settings → SSH and GPG keys → New SSH keyに登録

3. リポジトリのクローン
   - 通常の「git@github.com:~」の代わりに「git@github-yourname:~」を使用
   例)git clone git@github-yourname:username/repository.git

※既に myname-github-key が設定されていますので、同じ形式で作成いただければ
  問題なく共存できます。
話題のキーワードから探す