WordPressのページネーションの基本
WordPressでは投稿記事の一覧ページ(アーカイブページ)があります。
アーカイブページでページネーションを使用します!
固定ページでは普通使わないです、1ページで完結する設計ですからね
アーカイブページのURLは下記です
/タクソノミーのスラッグ/タームのスラッグ/
上記をベースににページについて追記し、そのページのURLになります
1ページに表示する記事数はWordPressの管理画面で設定できます
「表示設定」 > 「1ページに表示する最大投稿数」で設定
functions.php や pre_get_posts フィルターでもカスタマイズ可能です!
ページネーション付きのURLパターン:
- カテゴリーの場合:
/category/news/page/2/
- タグの場合:
/tag/design/page/3/
- 投稿タイプアーカイブ:
/portfolio/page/4/
- 検索結果:
/?s=keyword&paged=2
- ブログトップ(
home.php
):/page/2/
つまり「page/数字/
」がアーカイブのパスに追加される構造です。
「1ページ目」のページネーションのURLの動作
たとえば、、正式URL → /category/news/
page/1/ は 省略される(または省略するのが普通)
/category/news/page/1/ にアクセスしても動くが、リダイレクトで省略形に戻されるのが一般的
2ページ目以降は
/category/news/page/2/
/category/news/page/3/ …
なぜ1を省略するか?
SEO的に「page/1/」と「カテゴリトップ」の2つのURLが同じ内容を指してしまう(重複コンテンツ)のを防ぐため。
Googleなどの検索エンジンに「正しいURLはこっちですよ」と示すため、WordPressは自動でリダイレクトします。
ページネーション関係の関数まとめ
関数名 | 用途 | カスタマイズ性 | 主に使う場面 |
---|---|---|---|
posts_nav_link() | 「前へ」「次へ」のリンク表示 | ✕ ほぼない | 古いテーマ、最低限のナビでOKなとき |
next_posts_link() | 「次のページ」リンクを表示 | △ ラベル文字のみ | 投稿一覧などで使える |
previous_posts_link() | 「前のページ」リンクを表示 | △ ラベル文字のみ | 上とセットで使う |
paginate_links() | 数字付きページネーション(1 2 3 …) | ◎ HTMLも調整可能 | オリジナルテーマやデザイン対応が必要なとき |
the_posts_pagination() | paginate_links() のラッパー関数(WordPress 4.1以降) | ◯ クラス名やテキストを調整できる | シンプル&モダンなテーマで使う |
the_posts_navigation() | previous_posts_link() / next_posts_link() のラッパー | △ 最低限のスタイルでOKなら | Twenty系テーマとかでよく使われる |
関数名 | 役割 | よく使う場面 |
---|---|---|
get_query_var('paged') | 現在のページ番号を取得(クエリ変数から) | WP_Query やページネーションの現在位置取得時 |
get_pagenum_link() | 任意ページ番号のリンクURLを生成 | paginate_links() の base 設定に使う |
user_trailingslashit() | パーマリンクの末尾にスラッシュを付ける(WordPress流) | パーマリンク形式の整合性を保つために使う |
set_query_var() | テンプレートパーツに変数を渡す(例えばクエリオブジェクト) | get_template_part() とセットで使う |
get_query_var() | set_query_var() で渡された変数を取得する | paging.php 内で $paging_query を取得 |
ページネーションの機能をテンプレートファイルにまとめる場合は「set_query_var()」
ページネーションを別ファイルのテンプレートに記述して呼び出し「get_template_part()」で実装する場合は注意が必要です、、
WordPressのメインクエリはグローバル変数 $wp_query
に格納されていますが、テンプレートを分割して get_template_part()
で呼び出すと、そのスコープには $wp_query
が見えない場合があります。
global $wp_query;
// ページネーションのテンプレートファイルでクエリが見えないため明示的渡す
set_query_var('paging_query', $wp_query);
get_template_part('ページネーションのテンプレートファイル');