近年のAI技術の発展において、特に注目を集めているのが「Few-shot Learning(フューショット学習)」とJSONスキーマを活用した開発アプローチです。この記事では、これらの革新的な技術の統合がもたらす可能性について詳しく解説していきます。
生成AIに関する準備知識
大規模言語モデルの基本「もっともらしさ」の概念
大規模言語モデルの目標は「もっともらしい文章を作成する」です、そのあとの文章の補完といえます!
- 対象の学習データ
- 入力された文章の文脈を理解
- その文脈に最も適した続きを予測
- 自然な流れを維持しながら文章を生成
近い将来プロンプトエンジニアは不要になる?
そもそもプロンプトエンジニアとは?
プロンプトエンジニアリングとは、AIモデルとより効果的にコミュニケーションを取るための技術や方法論のことです。具体的に説明すると:
- 段階的な指示の提供
- 具体例の活用
- 制約条件の明確化
- フォーマットの指定
マークダウン形式を使うメリット
わかりやすく指示できる 🎯
- 見出し(#)で重要度を示せる
- 箇条書き(- や 1.)で順序立てて説明できる
- コードは“`で囲んでハッキリ区別
Few-shot Learningの基礎理解
定義と特徴
フューショット学習とは、少量のデータから効率的に学習できる革新的な手法です。特にGPT-4やGeminiなどの最新の言語モデルでは、パラメーターの更新なしに、わずかな例示だけで多様なタスクをこなすことができます。
学習方式の種類
- ゼロショット学習(Zero-shot Learning)
- 例文なしでタスクを実行
- 直感的な理解と適用
- ワンショット学習(One-shot Learning)
- 単一の例文での学習
- 迅速な適用が可能
- フューショット学習(Few-shot Learning)
- 少数の例文による学習
- より正確な結果を実現
JSONスキーマとの統合
JSONスキーマとは?
簡単に言うと
- データの「設計図」です
- 正しいデータの形を決めるルールブック
- データが正しい形式かチェックするための基準
// スキーマの例(設計図)
{
"type": "object",
"properties": {
"name": { "type": "string" },
"age": { "type": "number" },
"email": { "type": "string", "format": "email" }
},
"required": ["name"]
}
{
"type": "object",
"properties": {
"aiModel": {
"type": "object",
"properties": {
"learningType": {
"type": "string",
"enum": ["zero-shot", "one-shot", "few-shot"]
},
"examples": {
"type": "array",
"items": {
"type": "object",
"properties": {
"input": { "type": "string" },
"output": { "type": "string" }
}
}
}
}
}
}
}
JSONスキーマと生成AIの組み合わせのメリットについて
作業時間の短縮
- データ構造からスキーマを自動生成
- 手作業による定義が不要に
エラー防止
- データの形式を自動でチェック
- 入力ミスを事前に検出
コード自動生成
- スキーマからコードを自動作成
- テストコードも同時に生成
ドキュメント作成の効率化
- API仕様書を自動生成
- 常に最新状態を維持
参考サイト
生成AIでJSON「だけ」の出力を強制させる(Claude 3.5 / Amazon Nova対応)
https://qiita.com/moritalous/items/944d1b24e4e343183df1
実践的な応用分野
Chain of Thought(CoT)との統合
思考の連鎖(Chain of Thought)を組み合わせることで、より複雑な問題解決が可能になります:
- 問題の分析
- 段階的な解決プロセス
- 結果の検証
CoT(Chain of Thought)とは?
CoT(Chain of Thought)は、「AIに答えを出す前に思考の過程(推論)を文として書かせる」ことで、より正確で論理的な回答を導きやすくするプロンプト技法です。
- 出典論文: Chain of Thought Prompting Elicits Reasoning in Large Language Models
- 有名なきっかけ:
→ プロンプトに"Let's think step by step."
(一歩ずつ考えましょう)と書くだけで性能が大幅に向上。
ロールプロンプトとは?
ロールプロンプトとは、プロンプトの最初に「あなたは○○です」と記述することで、AIに特定の役割・視点・態度を与えるプロンプト技法です。
あなたは【専門家・職業・人格】です。次の質問にその立場から答えてください。
ChatGPTタスク
ChatGPTの「タスク」機能とは
ChatGPTに「いつ」「どんな内容で」処理してほしいかを予約できるスケジューラーです。指定した日時や繰り返し周期で、要約・翻訳・リマインドなどの指示を自動実行し、その結果をチャットやメール通知で受け取れます。リアルタイム対話に加え、“未来の自分の代わりに動く”エージェントとして使えるのが大きな特徴です。
具体的にできることの例
毎朝7時に最新AIニュースの要約を送信させる/週末に来週の予定を整理してリマインドさせる。
手順
Web版ChatGPTを開き、モデルを o3 または o4‑mini に切り替える。
新しいチャットで「明日9時に天気を教えて」と入力して送信。
送信後に表示される確認メッセージで内容をチェック。
画面左下のプロフィールアイコンをクリック。
ポップアップ内に現れた「Tasks」を開く。
一覧で今作ったタスクを選び、日時や繰り返し設定を必要に応じて編集。
通知方法(メール/プッシュ)を選択して保存。
必要なら「Add step」で連続処理(例: 要約→翻訳→送信)を追加。
指定時刻まで待ち、届いた通知をChatGPTで開いて内容を確認。
進捗や不要タスクは一覧から「Edit」や「Disable」で管理する。